毎日、厳しい残暑が続いている南薩地方
数日経過したしましたが、日頃は静かな集落では
お墓に御花を持参し、帰省された方々で少し賑わいを見せました。
晴天ばかりで、まだまだ夏色をした青空の中
百名山のひとつ「開聞岳」が涼を取っているのでしょうか?
頂を小さな雲が覆い、帽子を被っているようです。
この山には、色んな形の雲がちょっかいを出してくるようで
開聞岳と雲がコラボする姿が映し出され、海で波待ちをしている時間を楽しませてくれます。
このコンパクトで美しい山姿は
訪れる旅人を惹きつけるのか、様々な写真が色んなところで
掲載されています。
特に開聞岳の西側からの風景は美しく
わが国最初の正確な実測地図を作成した
伊能忠敬が「けだし、天下の絶景かな」と賞賛した史実があるくらいです。
また、家の近所には与謝野鉄幹、晶子の歌碑も残されています。
また、東側からは鉄道好きな人達が集う、日本最南端の駅として有名らしい
「にしおおやま」駅付近では、列車と開聞岳のコラボのシャッターチャンスを狙い
陣地の取り合いをしておりますが、私の楽しみは必死なあまり、躓き転ぶ人達を見る事です(笑)
転びながらもカメラを守る姿勢は、大したものだと感心してしまいます。
こういう力は、世の為、人の為に使わないかんなと学んでおります。
美しい稜線をなす開聞岳ですが、平安時代(800年代)の頃までは
活発な火山活動を繰り返していたそうで、富士山同様、今後はそういう時期が来ることが
再び予想されています。
三十年以上前の大学生の頃、初めて訪れた際
戦時中は、特攻機が此の山を生前最後として、別れを惜しむかのように見え
南の海にたくさん飛び立っていったと・・・
お年寄りの方から聞かされました。
8月15日午後12時、開聞岳の麓の集落には
サイレンが鳴り響きました。
合掌 !